## 楽天証券の銘柄ランキングを読む:投信売れ筋が示す2026年7月のトレンド

### オルカン・S&P500が首位を堅持する理由
2026年7月の楽天証券における投資信託買付金額ランキングでは、**「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が上位を占めました**。これらは信託報酬の低さと分散投資のしやすさから、長期的な資産形成を目指す投資家に選ばれ続けています。とくにオルカンは1本で全世界の株式に投資でき、初心者が最初に選ぶ銘柄としても人気です。

ランキング上位は「売れ筋=安全」ではありませんが、低コストで合理的な選択肢として多くの支持を集めていることがわかります。

(出典:楽天証券「投資信託・全銘柄ランキング(買付金額)」2026年7月1日~7月31日集計)

### レバレッジ型ファンド人気の注意点
7月のランキングでは、**「楽天 日本株4.3倍ブル」が前月に続き上位に入りました**。これは日経平均株価の値動きに対して約4.3倍のリターンを目指すレバレッジ型ファンドですが、直近1ヶ月で39.34%安と大幅下落しています。値下がり局面でも買われている背景には、短期的なリバウンドを狙う投資家の存在があります。

しかしレバレッジ型は値動きが非常に大きく、長期保有には向きません。初心者は「人気があるから」というだけで手を出さず、リスクの高さを理解したうえで判断する必要があります。

### テクノロジー・半導体関連ファンドの順位変動
**7月のランキングでは、半導体やテクノロジー関連のファンドが軒並み順位を下げました**。具体的には、前月9位の「eMAXIS 日経半導体株インデックス」が圏外に落ち、前月5位の「楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド」も8位に後退しています。米中貿易摩擦の再燃やAI投資の先行き不透明感から、これらのセクターに**警戒感が強まった**ことが要因です。一方で「WCM 世界成長株厳選ファンド」が圏外から6位に急上昇しており、テクノロジー以外の成長株へ資金が向かう兆しも見られます。

要点:2026年7月の投信売れ筋は、低コストの全世界株式とS&P500が磐石の地位を保つ一方、半導体・テクノロジー関連には警戒感が広がっています。人気ランキングはあくまで買付金額の集計であり、過去の運用成績や安全性を示すものではない点に注意が必要です。

## 株主優待と配当で稼ぐ:らくらく優待取引で優待クロスを始める方法

### 優待クロス取引の基本と「らくらく優待取引」の仕組み
優待クロス取引とは、**現物買いと信用売りを同時に行い、株価変動リスクを抑えながら株主優待を取得する手法**です。楽天証券では2025年12月から「らくらく優待取引」を提供し、これまで複雑だった3つの注文(現物買い・信用売り・現渡し)をワンクリックで完了できるようになりました。注文時には概算費用が自動表示され、追加申請も不要です。権利落日2ヶ月前から注文でき、一般信用と制度信用の両方に対応しているため、初心者でも取り組みやすくなっています。

(出典:楽天証券「らくらく優待取引」サービス情報)

### 事前準備の手順:信用取引口座の開設と資金
優待クロスを始めるには、以下の事前準備が必要です。

  1. 信用取引口座を開設する:楽天証券で最短2分で申込可能。審査には通常1~2営業日かかります。
  2. 必要資金を入金する:現物買付資金に加え、信用取引の委託保証金として最低30万円が必要です。
  3. 口座設定を確認する:特定口座(源泉徴収あり)を選択し、自動振替設定で「株式」と「信用」への振替を有効にします。

税制面では、**特定口座(源泉徴収あり)の利用が推奨されます**。優待クロスで発生する配当落調整金が自動的に損益通算され、年度末に精算されるため、確定申告の手間が省けるからです。

### 優待クロス銘柄を選ぶポイントとリスク
銘柄選びでは、**優待内容だけでなく配当利回りや必要資金を総合的に評価**することが重要です。たとえば100株単位の優待銘柄の場合、株価3,000円なら30万円の現物買付資金が必要になります。また信用売りには金利や貸株料などのコストがかかり、銘柄によっては逆日歩(追加の貸株料)が高騰するリスクもあります。8月権利の優待クロスは、権利付日が8月27日、権利落ち日が8月28日で、主要ネット証券では8月上旬から争奪戦が始まる点も把握しておきましょう。

要点:らくらく優待取引は初心者でも始めやすい優待クロス入門サービスです。事前に信用取引口座の開設と最低30万円の保証金が必要で、銘柄選びでは優待内容に加えてコストとリスクの確認が欠かせません。

## かぶミニで単元未満株から始める:少額投資で銘柄分散するコツ

### かぶミニの基本:1株から買えるメリット
**かぶミニは国内株式を1株単位で売買できる楽天証券のサービスで、売買手数料は無料です**。通常、国内株式は100株単位(単元株)での取引が基本ですが、株価5,000円の銘柄なら50万円が必要になります。かぶミニを使えば、同じ銘柄を5,000円から購入可能です。資金が少ない初心者でも、値がさ株を含めた幅広い銘柄に分散投資できる点が最大の利点です。NISA口座でも利用できるため、非課税で少額投資を始められます。

(出典:楽天証券「かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)にかかるリスクおよび費用」)

### 2つの取引方式の違い
かぶミニには2つの取引方式があり、目的に応じて使い分けられます。

取引方式 スプレッド 約定タイミング 向いている使い方
寄付取引 0円 前場寄付価格で約定(1日1回) コストを抑えた長期積立
リアルタイム取引 0.22% 取引時間中に即時約定、指値注文も可能 タイミングを重視した売買

**リアルタイム取引は業界でも楽天証券だけが提供しており、指値注文にも対応します**。一方で0.22%のスプレッドがかかるため、頻繁に売買するとコストが積み上がる点に注意が必要です。長期の積立投資なら、スプレッド0円の寄付取引を活用する「かぶツミ(国内株式積立)」が適しています。

### 少額からの分散投資を成功させるコツ
**まずは月々の積立額を決め、かぶツミで複数銘柄に自動積立するのが基本です**。取扱銘柄数はリアルタイム取引で約1,015銘柄、寄付取引で約2,160銘柄(2025年9月時点)と、十分な選択肢があります。全上場銘柄が対象ではないため、購入したい銘柄が取り扱われているか事前に確認しましょう。分散投資では、業種や値動きの異なる銘柄を組み合わせることでリスクを低減できます。株価の高い銘柄も1株から買えるため、資金が少なくても優良企業に幅広く投資することが可能です。

要点:かぶミニは1株から手数料無料で国内株式に投資でき、少額からの分散投資に最適です。長期積立にはスプレッド0円の寄付取引、タイミングを重視するなら指値可能なリアルタイム取引を選びましょう。

## REIT・リート投信の選び方:NISA成長投資枠で配当収入を目指す

### REIT投資の基本と魅力
**REIT(不動産投資信託)は、複数の不動産に分散投資し、家賃収入や売却益を分配金として受け取れる金融商品です**。株式とは値動きの傾向が異なるため、ポートフォリオに加えることで分散効果が期待できます。個別REITはオフィスや商業施設、物流施設など投資対象物件によってリスクとリターンが異なり、リート投信なら1本で複数のREITに投資可能です。少額から始めたい初心者には、投資信託タイプのリートファンドが適しています。

### NISA成長投資枠でのリート活用法
**NISAの成長投資枠(年間240万円)を活用すれば、リート投信の分配金や値上がり益を非課税で受け取れます**。ただし、すべてのリート商品がNISA対象ではないため、購入前に楽天証券のサイトで成長投資枠の対象銘柄かどうかを確認する必要があります。リート投信は一般的に信託報酬が国内株式インデックスファンドより高めに設定されているため、コスト比較が重要です。つみたて投資枠(年間120万円)の対象となるリート投信は限られている点にも注意しましょう。

### 分配金を受け取る際の注意点
リート投信の分配金を受け取る際は、**分配金の頻度と再投資の有無を確認**することが大切です。毎月分配型は定期的な収入を得られますが、元本を取り崩して分配しているケースもあるため、運用実態をチェックする必要があります。NISA口座で保有する場合の分配金非課税を受けるには、国内上場REITでは「株式数比例配分方式」の設定が必要です。また、リートは金利動向の影響を受けやすく、金利上昇局面では価格が下落しやすい特性があることも理解しておきましょう。

要点:REIT・リート投信は分配金収入を目指せる分散投資先です。NISA成長投資枠の対象かどうかを確認し、信託報酬や分配金の実態を比較して選びましょう。金利動向による価格変動リスクにも注意が必要です。

## 投資成果を高める3つの視点:割安度・利回り確認・余剰資金の管理

### 投資の基本は「割安な価格で買う」こと
**どんなに優れた企業でも、割高な株価で購入すればリターンは小さくなります**。割安度を測る代表的な指標には、株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)があります。PERが低ければ利益に対して株価が割安、PBRが1倍を下回れば資産価値より株価が低いと判断できます。ただし、これらの指標だけで判断せず、同業他社と比較したり、なぜ割安になっているのか理由を調べたりすることが大切です。業績悪化が続いている企業は、低PERでも「割安」とは限りません。

### 利回りを確認し、実質的な手取りを把握する
配当や分配金を目的とする投資では、**表面利回りだけでなく、コストや税金を差し引いた実質利回りを確認することが重要です**。たとえば優待クロスで配当を得る場合、約20%の税金がかかります。リート投信では信託報酬が分配金の利回りを目減りさせます。利回り計算の際は、以下の点をチェックしましょう。

  • 配当利回りが高すぎる銘柄は、業績悪化で減配リスクがないか確認する
  • 投資信託の分配金は、元本取り崩し分が含まれていないか運用報告書で確認する
  • 優待クロスでは、貸株料や逆日歩などのコストを含めて損益を計算する

### 余剰資金の範囲で投資を継続する
**投資は生活費や緊急予備資金とは別の、余剰資金で行うのが鉄則です**。まずは半年分程度の生活費を預貯金として確保し、それを超える分を投資に回します。毎月の積立額は、収入から生活費と貯蓄を差し引いた範囲で無理なく設定しましょう。楽天証券のかぶツミやクレカ積立を利用すれば、少額から自動的に積み立てられるため、感情に左右されずに継続できます。相場が下落しても生活に支障がない余剰資金であれば、冷静に投資を続けることができます。

要点:投資成果を高めるには、割安な価格で購入し、コスト控除後の実質利回りを把握すること、そして余剰資金の範囲で無理なく継続することが基本です。安易に「人気ランキング」だけを頼りにせず、自分の目で銘柄を評価する習慣をつけましょう。