1. 楽天証券の約定日と受渡日の基本、日中の取引との違い
    1. 約定日と受渡日は別物!基本の違いを理解しよう
    2. 昼間の取引と夜間取引で受渡日が変わる仕組み
    3. 約定日と受渡日の違いが重要な理由
  2. 夜間取引で使えるPTSの種類と取引時間、注文方法のルール
    1. 楽天証券が接続する2つのPTSと夜間取引の対象
    2. 夜間取引の注文ルールと制限事項
    3. CboePTSとジャパンネクストPTSの取引時間比較
  3. 楽天証券のPTS取引で約定しにくい理由と対処法
    1. PTS取引が約定しにくい根本的な理由
    2. 注文方法の違いによる約定しやすさの差
    3. 約定しやすくするための3つの対処法
  4. 予約注文とリアルタイム株価活用、夜間取引のやり方を確認
    1. 夜間取引における予約注文の仕組み
    2. リアルタイム株価を確認して夜間取引に活かす方法
    3. 夜間取引を実際に行う手順
  5. 楽天証券のワン株やループ取引、約定日と受渡日の注意点
    1. 単元未満株(かぶミニ)とPTS取引の関係
    2. ループ取引(繰り返し売買)と受渡日の注意点
    3. 信用取引とPTS取引の制限に要注意
  6. まとめ
  7. よくある質問
    1. Q: 楽天証券の夜間取引の受渡日はいつになりますか?
    2. Q: 楽天証券の夜間取引で成行注文はできますか?
    3. Q: 楽天証券のPTS取引で約定しないのはなぜですか?
    4. Q: 楽天証券で夜間取引をするにはどうすればいいですか?
    5. Q: 楽天証券の予約注文は夜間取引でも利用できますか?

楽天証券の約定日と受渡日の基本、日中の取引との違い

約定日と受渡日は別物!基本の違いを理解しよう

株式投資を始めたばかりの方がよく混同するのが「約定日」と「受渡日」です。約定日とは売買が成立した日のこと。一方、受渡日は実際に株券と代金が交換される日のことを指します。楽天証券の国内株式取引では、日中取引の場合、約定日から起算して3営業日目が受渡日です。夜間取引(PTS取引)の場合は4営業日目となります。

つまり、月曜日に約定した日中取引なら木曜日が受渡日、夜間取引なら金曜日が受渡日です。売買が成立してもすぐにお金や株が動くわけではない点に注意しましょう。

(出典:楽天証券「SOR取引・PTS取引およびRクロスを通じた取引に関する説明書」2024年10月18日)

昼間の取引と夜間取引で受渡日が変わる仕組み

楽天証券では、取引する時間帯によって受渡日が変わります。具体的な違いは以下の表のとおりです。

取引区分 約定日 受渡日
日中取引(取引所・PTS) 売買成立日 約定日から3営業日目
夜間取引(PTS) 売買成立日 約定日から4営業日目

夜間取引の受渡日が1日長い理由は、夜間取引が翌営業日の取引として扱われる場合があるためです。また、権利落ち日が絡む場合などは、受渡日がさらに1日後ろにずれるケースもあります。特に配当金や株主優待を目的とした取引では、この受渡日の違いが重要になります。

(出典:楽天証券「SOR取引・PTS取引およびRクロスを通じた取引に関する説明書」2024年10月18日)

約定日と受渡日の違いが重要な理由

約定日と受渡日の違いを理解していないと、資金不足による取引トラブルに巻き込まれる可能性があります。例えば、月曜日に夜間取引で株を購入した場合、受渡日は金曜日です。しかし木曜日に別の株を売却して、そのお金で購入代金を支払おうと考えていると、受渡日が間に合わない可能性があります。

また、NISA口座で年間投資枠を使い切るタイミングや、確定申告における取得日管理にも影響します。売買の記録は約定日基準で管理されますが、実際の資金移動は受渡日基準です。このズレを意識して資金管理をしましょう。

(出典:楽天証券「SOR取引・PTS取引およびRクロスを通じた取引に関する説明書」2024年10月18日)

夜間取引で使えるPTSの種類と取引時間、注文方法のルール

楽天証券が接続する2つのPTSと夜間取引の対象

PTS(私設取引システム)とは、取引所を通さずに株式を売買できるシステムです。楽天証券が接続しているPTSはジャパンネクストPTSCboePTSの2つです。このうち夜間取引が可能なのはジャパンネクストPTSのみ。CboePTSでは夜間取引はできません。ジャパンネクストPTSの夜間立会は本来17:00~翌日6:00ですが、楽天証券では17:00~23:59までの取扱となります。

16:00~17:00は取引不可の時間帯です。楽天証券の国内株式取引可能時間は最長で8:00~23:59です。

(出典:楽天証券「SOR取引・PTS取引およびRクロスを通じた取引に関する説明書」2024年10月18日)

夜間取引の注文ルールと制限事項

夜間取引では、注文方法に以下のような制限があります。

  • 指値注文のみ:成行注文、執行条件付注文、逆指値注文は発注不可
  • 有効期限は当日限り:未約定の注文は夜間取引終了とともに自動失効
  • 現物取引のみ:信用取引の新規受付は日中PTSのみ可能
  • 翌日注文の受付:当日の夜間取引終了後から受付開始

また、1注文あたりの金額上限はPTS直接取引で3億円です。夜間は流動性が日中より低いため、希望価格で約定しないケースが多いことを理解しておきましょう。

(出典:楽天証券「SOR取引・PTS取引及びKai-Xを通じた取引に関する説明書」2020年3月18日)

CboePTSとジャパンネクストPTSの取引時間比較

2つのPTSは取引可能時間が異なります。以下の表で確認しましょう。

PTS名 日中取引 夜間取引
ジャパンネクストPTS 8:20~16:00(楽天証券取扱) 17:00~23:59(楽天証券取扱)
CboePTS 8:20~16:00 なし

ジャパンネクストPTS自体の日中取引は16:30までですが、楽天証券では16:00までの取扱です。夜間取引を利用したい場合は、必ずジャパンネクストPTSを選択してください。

(出典:楽天証券「SOR取引・PTS取引およびRクロスを通じた取引に関する説明書」2024年10月18日)

楽天証券のPTS取引で約定しにくい理由と対処法

PTS取引が約定しにくい根本的な理由

PTS取引で約定しにくい最大の理由は流動性の低さです。PTSは取引所と比べて参加者が限られているため、売買注文の数が少なくなります。PTSでは顧客指値対当方式を採用しており、売り注文と買い注文が価格・数量ともにマッチしなければ約定しません。

特に夜間取引は参加者がさらに少なくなるため、日中以上に約定しにくくなります。また、PTSは東証とは異なる独自の制限値幅を設定しており、東証で取引できる銘柄でもPTSでは取引規制がかかる場合があります。同じ価格帯に注文がなければ、いつまでも約定しないのです。

(出典:楽天証券「SOR取引・PTS取引およびRクロスを通じた取引に関する説明書」2024年10月18日)

注文方法の違いによる約定しやすさの差

楽天証券では、PTSへの注文方法としてPTS直接取引SOR取引の2種類があります。PTS直接取引は特定のPTSに直接注文を送る方式で、指値注文のみ可能です。一方、SOR(スマート・オーダー・ルーティング)取引は、東証やPTSなど複数の市場から最良価格を自動選択して注文を執行します。

SOR取引なら成行注文も可能で、価格優先SORでは最良価格を提示する市場を自動的に選ぶため、PTS直接取引より約定しやすい傾向があります。ゼロコース利用者はSOR(Rクロスを含む)への同意が必要です。

(出典:楽天証券「最良執行方針」2025年6月改定)

約定しやすくするための3つの対処法

PTS取引で約定率を上げるためには、以下の対処法を意識しましょう。

  1. 流動性の高い時間帯を狙う:夜間取引の開始直後(17:00~20:00)は比較的注文が集まりやすい時間帯です。
  2. 価格を柔軟に設定する:指値注文の場合、現在の最良気配値に近い価格を指定することで約定確率が上がります。
  3. SOR取引を活用する:PTS直接取引にこだわらず、SOR取引で複数市場にアクセスすることで約定機会を増やせます。

ただし、それでも必ず約定するとは限らないため、取引前に流動性リスクを考慮しておくことが重要です。

(出典:楽天証券「SOR取引・PTS取引およびRクロスを通じた取引に関する説明書」2024年10月18日)

要点:PTS取引は流動性が低いため約定しにくい。SOR取引の活用、流動性の高い時間帯の選択、柔軟な指値設定で約定率を上げられるが、それでも約定しないリスクは残る。

予約注文とリアルタイム株価活用、夜間取引のやり方を確認

夜間取引における予約注文の仕組み

楽天証券では、夜間取引の開始前に注文を予約することができます。ジャパンネクストPTSの夜間取引は17:00から開始されますが、翌日注文の受付は当日の夜間取引終了後から可能です。予約注文を活用すれば、夜間取引開始と同時に注文が発注されるため、流動性の高い開始直後のタイミングを逃さずに済みます。

ただし夜間取引は指値注文のみ有効で、成行注文や逆指値注文は予約できない点に注意が必要です。また、有効期限は当日限りのため、未約定の予約注文は夜間取引終了時に自動的に失効します。

(出典:楽天証券「SOR取引・PTS取引およびRクロスを通じた取引に関する説明書」2024年10月18日)

リアルタイム株価を確認して夜間取引に活かす方法

夜間取引で適切な指値を設定するには、リアルタイム株価の確認が不可欠です。楽天証券の取引ツール「マーケットスピード」などでは、PTSの気配情報やリアルタイム株価を確認できます。夜間取引の価格は、日中取引の終値やその日のニュース、海外市場の動向などの影響を受けます。取引前に以下の情報をチェックしておきましょう。

  • 日中取引の終値とPTSの気配値
  • 決算発表や重要なニュースの有無
  • 海外市場(特に米国市場)の動向

特に米国株の動きは、翌日の日本市場に影響を与えるため、夜間取引の価格形成に大きく関わります。

夜間取引を実際に行う手順

楽天証券で夜間取引を行う手順は以下のとおりです。

  1. 楽天証券にログインし、取引ツール(マーケットスピード等)を起動する
  2. 注文画面で取引市場として「ジャパンネクストPTS」を選択する
  3. 注文区分で「夜間取引」または「PTS夜間」を指定する
  4. 指値価格と株数を入力し、注文内容を確認する
  5. 注文を発注する(17:00~23:59の間)

ゼロコースを利用している場合は、PTS取引でも手数料は0円です。ただしSOR(Rクロスを含む)への同意が条件となります。

(出典:楽天証券「SOR取引・PTS取引およびRクロスを通じた取引に関する説明書」2024年10月18日)

要点:夜間取引はジャパンネクストPTSを選択し、17:00~23:59の間に指値注文で発注する。予約注文を活用すれば開始直後を狙えるが、リアルタイム株価の確認が適切な指値設定の鍵となる。

楽天証券のワン株やループ取引、約定日と受渡日の注意点

単元未満株(かぶミニ)とPTS取引の関係

楽天証券では単元未満株取引サービス「かぶミニ」を提供していますが、PTS取引では単元未満株の取引はできません。PTS取引は通常の単元株(100株単位など)の現物取引が対象です。少額から投資したい場合は、日中取引でのかぶミニ利用を検討しましょう。

かぶミニは通常の市場取引とは取引方式やコスト構造が異なります。利用前に手数料体系を確認することが重要です。PTS取引と単元未満株取引は全く別のサービスとして理解しておきましょう。

(出典:楽天証券「現物取引手数料」2026年8月確認)

ループ取引(繰り返し売買)と受渡日の注意点

同じ銘柄を短期間で繰り返し売買するループ取引では、受渡日の管理が特に重要です。例えば、月曜日に日中取引で購入した株を火曜日に売却した場合、購入の受渡日は木曜日、売却の受渡日は金曜日です。売却代金が口座に入る前に新たな買付注文を出すと、資金不足で取引が制限される可能性があります。

特に夜間取引を含むループ取引では、受渡日がさらに1日長くなるため注意が必要です。受渡日を正確に把握し、常に口座残高に余裕を持った取引を心がけましょう。

(出典:楽天証券「SOR取引・PTS取引およびRクロスを通じた取引に関する説明書」2024年10月18日)

信用取引とPTS取引の制限に要注意

信用取引を活用している投資家は、PTS取引の制限に注意しましょう。PTS制度信用取引・PTS一般信用取引は日中取引のみ受付可能で、夜間取引では信用取引の新規注文はできません。また、PTS制度信用取引の返済期限は6か月で、延長はできません。一般信用取引と制度信用取引の相互変更も不可です。

PTS一般信用取引の新規注文は、規制により発注できない場合があります(主にジャパンネクストPTSへの取次ぎ)。現物取引と信用取引を組み合わせた戦略を考える際は、これらの制限を事前に確認しておきましょう。

(出典:楽天証券「信用取引に関する説明書」2019年11月12日)

要点:PTS取引では単元未満株(かぶミニ)は利用不可。ループ取引では受渡日のズレによる資金不足に注意。信用取引は夜間取引では新規注文不可で、現物取引のみ対応。