楽天証券で株式を売却する基本的な手順と注文方法

売却画面へのアクセスと銘柄選択

楽天証券で国内株式を売却するには、まずログイン後「国内株式」メニューから「売却」を選択します。保有銘柄一覧が表示されるので、売却したい銘柄の「売却」ボタンをクリックしてください。売却画面では、預り区分(特定口座・一般口座・NISA口座)を確認し、売却する株数を入力します。

預り区分によって税金の取扱いが異なるため、どの口座で保有している株式かを必ず確認しましょう。なお、NISA口座で保有する株式の売却益は非課税ですが、売却した年の年間投資枠は復活しません。2026年8月8日時点で、国内株式の現物取引手数料はゼロコースで0円です。ただしSOR(Rクロスを含む)への同意が必要です。

(出典:楽天証券「現物取引手数料」、楽天証券「NISA取引ルール」)

注文方法の種類と選び方

楽天証券では「指値注文」「成行注文」「逆指値注文」など複数の注文方法を選択できます。指値注文は売却価格を自分で指定する方法で、希望価格で売れる可能性がありますが、約定しないリスクもあります。一方成行注文は価格を指定せず、市場で成立している価格で即座に売却する方法です。

売却を急ぐ場合は成行注文、価格を重視する場合は指値注文が適しています。また、損失を一定範囲に抑えたい場合は逆指値注文を使うと、指定した価格まで下落した時点で自動的に売却注文が出されます。

注文確認と約定までの流れ

売却内容を入力後、「注文確認画面」で内容を再確認し「注文する」ボタンで確定します。注文が受け付けられると「注文受付中」となり、市場で条件が合えば約定します。約定の結果は「注文照会」画面で確認可能です。

株式市場の取引時間は平日9:00〜11:30と12:30〜15:00です。取引時間外に出した注文は翌営業日の始値での取引となります。指値注文の有効期限は最大で翌月末まで設定でき、期限までに約定しなければ自動的に失効します。

要点:売却時は預り区分の確認が重要。取引手数料はゼロコースで0円だがSOR同意が条件。指値注文は価格指定、成行注文は即時売却が特徴。

楽天証券の板の見方と指値注文・成行注文の使い分け

板情報の基本的な見方

板情報とは、現在の売り注文と買い注文の一覧を価格帯ごとに表示したものです。楽天証券の取引画面では、左側に売り注文(売り板)、右側に買い注文(買い板)が並びます。売り板の最安値と買い板の最高値の差を「スプレッド」と呼び、この差が小さいほど流動性が高い状態です。

板を見ることで、現在どの価格帯に注文が集中しているかが把握できます。例えば、売り板が厚い(大量の売り注文がある)価格帯では、株価が上がりにくい傾向があります。

指値注文と成行注文の使い分け

指値注文と成行注文の選択は、売却の優先順位によって決めます。早く確実に売りたい場合は成行注文が有効です。しかし、成行注文は思わぬ価格で約定するリスクもあるため、値動きの激しい銘柄では注意が必要です。

比較項目 指値注文 成行注文
価格の確実性 指定価格以上では約定しない 市場価格で即時約定
約定の確実性 条件が合わなければ約定しない 高い確率で即時約定
手数料 ゼロコースで0円 ゼロコースで0円
向いている場面 価格を重視したい時 売却を急ぐ時

板を使った売却タイミングの判断

板情報を活用すると、より有利な売却タイミングを判断できます。例えば、買い板が厚い価格帯に指値注文を出すと約定しやすくなります。逆に売り板が急速に積み上がっている場合は、株価下落の可能性を考慮し、成行注文で早めに売却する判断も必要です。

ただし、板情報は常に変動するため、瞬間的な判断が求められます。大口注文が突然現れて板が大きく動くこともあるため、画面上の情報を過信せず、余裕を持った価格設定が大切です。

要点:板情報は売り注文と買い注文の需給を示す。指値は価格重視、成行は確実性重視。板の厚みを確認して有利な売却を目指す。

楽天証券で売却したお金が入金されるまでのタイミング

約定日と受渡日の基本的な関係

国内株式の売却代金は、約定日から起算して3営業日目に受渡しとなります。この仕組みを「T+2」と呼びます。例えば月曜日に約定した場合、受渡日は水曜日です。ただし水曜日が祝日なら翌営業日にずれ込みます。売却代金は受渡日に証券総合口座の買付可能額に反映されます。

楽天証券では、受渡日前でも売却代金を「受渡前買付可能額」として次の株式購入に充てることが可能です。ただし、出金できるのは受渡日を過ぎてからになります。

出金手続きと反映時間

売却代金を銀行口座に出金するには、受渡日以降に楽天証券の出金画面から手続きを行います。出金依頼の締切時間は通常15:00頃で、それまでに依頼すれば当日中に登録銀行口座へ反映されます。締切時間後の依頼は翌営業日の反映です。

金融機関によって着金時間は異なりますが、多くの場合15:00までの出金依頼で夕方から夜間にかけて反映されます。マネーブリッジを設定している楽天銀行なら、よりスムーズな資金移動が可能になる場合があります。

信用取引の返済時の注意点

信用取引で売却(返済)した場合は、現物取引と受渡タイミングが異なります。信用取引の返済は約定日当日に処理され、損益が確定します。その後、保証金として預けている現金や代用有価証券の拘束が解除されるまでには数日かかることがあります。

また、信用取引では金利や貸株料が発生するため、これらが精算されるまで最終的な受取金額は変動します。不足金が発生すると追加の保証金を求められる場合もあるため、取引前にルールを確認しておきましょう。

要点:現物売却は約定日から3営業日後に受渡。出金は受渡日以降に手続き。受渡日前でも次の買付には利用可能だが、出金は不可。

楽天証券の売買履歴の確認方法と売却後の反映状況

注文照会・約定照会の確認手順

売却注文の状況を確認するには、ログイン後「国内株式」メニューから「注文照会」を選択します。ここでは注文受付中・約定済み・失効など、現在の注文ステータスが表示されます。約定した取引は「約定照会」画面で詳細を確認できます。

約定照会では、約定日時・銘柄名・株数・約定単価・手数料・受渡日などの情報が表示されます。取引内容に誤りがないか、必ず確認する習慣をつけましょう。

取引履歴と年間損益の見方

過去の売買履歴は「取引履歴」画面で確認できます。期間を指定して検索すれば、特定の月や年の全取引を一覧表示可能です。また「年間損益」画面では、実現損益の推移をグラフで確認でき、税額の目安も把握できます。

ただし、年間損益は現時点で確定した利益・損失のみが表示され、保有中の含み損益とは区別されます。年間損益がNISA口座と特定口座で別々に集計される点にも注意してください。

売却後の各種画面への反映タイミング

売却約定後、保有銘柄一覧からの消去は即時または翌営業日に行われます。一方、買付可能額への反映は約定直後ですが、出金可能額の反映は受渡日まで遅れます。画面によって反映タイミングが異なるため、売却直後に全画面で即時反映されなくても問題ありません。

取引残高報告書や年間取引報告書は、毎月末や年末に確定します。確定申告が必要な場合は、これらの報告書を保管しておくことが大切です。

要点:注文状況は注文照会で確認。約定後は約定照会で詳細をチェック。画面ごとに反映タイミングが異なり、出金可能額は受渡日まで反映されない。

楽天証券で売却する際の注意点と不足金・分配金コースの関係

不足金が発生するケースと対応

不足金とは、証券口座の買付可能額を超えて取引した場合に発生する未払い金のことです。株式売却では通常不足金は発生しませんが、信用取引や為替変動のある外国株式では注意が必要です。不足金が発生すると追加保証金の差し入れを求められる場合があります。

楽天証券では、不足金が一定額を超えると取引制限がかかることがあります。不足金が生じた場合は速やかに入金するか、保有資産を売却して充当する必要があります。

分配金コースの設定と売却への影響

分配金コースとは、投資信託の分配金の受取方法を「再投資」か「受取」か選択する設定です。株式の売却自体には直接関係しませんが、保有する投資信託を売却する際、分配金コースによって再投資された分の保有口数が変わるため、売却金額に影響します。

「再投資」コースを選択している場合、分配金は自動的に再投資され保有口数が増えます。「受取」コースなら分配金は証券口座の買付可能額に加算されます。投資信託を売却する前に、どちらのコースを選んでいるか確認しておきましょう。

NISA口座で売却する際の特有の注意点

NISA口座で保有する株式を売却した場合、売却した商品の取得価額分の非課税保有限度額は翌年以降に復活しますが、売却した年の年間投資枠は復活しません。例えば2026年の成長投資枠240万円を使い切った状態で売却しても、同年中にその枠を再利用することはできないのです。

また、NISA口座内で損失が発生しても、特定口座や一般口座の利益と損益通算できない点にも注意が必要です。NISAは非課税制度のため、損失が出ても他の口座の利益と相殺できない仕組みです。

(出典:楽天証券「NISA取引ルール」)

要点:不足金発生時は速やかに入金が必要。投資信託売却時は分配金コースの確認を。NISA売却では年間投資枠は同年中に復活しない。