楽天証券とは?口座開設前に知っておきたい基本情報とメリット・デメリット

楽天証券の基本情報と主な特徴

楽天証券は、国内株式・米国株式・投資信託・NISA・iDeCo・FXなどを扱うオンライン証券会社です。2026年4月時点で証券総合口座数は1,400万口座を突破し、NISA口座数も2026年7月に800万口座に達しています(出典:楽天証券「証券総合口座数1,400万口座突破」「NISA口座数800万口座突破」)。口座数が多いからといって全員がアクティブに取引しているわけではありませんが、多くの投資家に選ばれている証券会社であることは確かです。

楽天証券の大きな特徴は、楽天グループのサービスと連携できる点です。楽天銀行と連携すれば証券口座への自動入出金が可能になり、楽天カードを使った投資信託の積立で最大2%のポイント還元を受けられます。ただし、還元率はカードの種類と投資信託の代行手数料によって0.5%〜2%と変わります(出典:楽天証券「楽天カードクレジット決済のポイント還元率」2026年7月21日更新)。

楽天証券のメリット

最大のメリットは、国内株式の現物・信用取引手数料がゼロコースで0円になることです。ただし、ゼロコースの利用にはSOR(Rクロスを含む)への同意が必要で、IFA契約者は手数料体系が異なります(出典:楽天証券「現物取引手数料」)。NISA口座でも国内株式・米国株式・海外ETF・投資信託の取引手数料は原則無料です。

楽天ポイントを投資に使えるのも魅力です。1ポイント1円として投資信託や米国株式の購入に利用できます。また、楽天カードで投資信託を積み立てると、毎月の積立額に応じて楽天ポイントが自動的に貯まります。月100円から10万円まで設定でき、NISAのつみたて投資枠でも利用可能です。

楽天証券のデメリットと注意点

国内株手数料は無料ですが、すべてが完全無料というわけではありません。外国株式の売買では為替コストがかかり、投資信託にも信託報酬や信託財産留保額といった商品固有の費用が発生します。また、NISA口座で損失が出ても、特定口座や一般口座の利益と損益通算できない点は理解しておく必要があります。

2026年6月以降はログイン時にパスキー認証(FIDO2)が順次必須化されており、従来のID・パスワードのみのログイン手順は使えなくなっています(出典:楽天証券「パスキー認証の段階的必須化」2026年5月29日)。利便性が高い反面、設定に戸惑う初心者もいるため、初期設定時にしっかり確認しておきましょう。

項目 楽天証券
国内株式手数料(ゼロコース) 0円(SOR同意必須)
NISA取引手数料 原則無料(商品固有費用は別)
クレカ積立還元率 0.5%〜2%(カード種別・ファンドによる)
ポイント投資 1ポイント=1円で利用可
楽天銀行連携 自動入出金可能

口座数1,400万口座の実績があり、国内株手数料無料や楽天経済圏との連携が魅力です。ただし、外国株の為替コストや投資信託の信託報酬など、別途かかる費用がある点は押さえておきましょう。

楽天証券の申し込み方法を解説!必要書類や本人確認、最短で始めるコツ

口座開設の申し込み手順

楽天証券の口座開設は、以下の流れで進めます。

  1. 楽天証券の公式サイトで「口座開設」をクリック
  2. 楽天IDでログイン(持っていない場合は新規作成)
  3. 本人情報(氏名・住所・生年月日など)を入力
  4. 本人確認書類を提出
  5. 審査完了後、登録IDと仮パスワードを受領
  6. 初期設定(ログインパスワード変更・取引暗証番号・個人番号登録)
  7. 入金して取引開始

総合口座とNISA口座は同時申込が可能です。特定口座やiDeCo口座も同じ申込プロセス内で同時に開設できます。初めての方は、後から追加で申し込む手間を省くため、必要な口座をまとめて申し込むのがおすすめです。

本人確認の方法と最短で始めるコツ

本人確認は、スマートフォンを使ったeKYC方式が最も早い方法です。運転免許証または個人番号カードの顔写真と自分の顔写真をスマホで撮影して提出すれば、最短で申込翌営業日から取引を開始できます(出典:楽天証券「書面手続きを大幅削減!口座開設がウェブ完結に」2020年5月8日)。スマホでの本人確認ができない場合は郵送方式となり、取引開始まで1週間程度かかることもあります。

最短で始めるコツは、事前に運転免許証か個人番号カードを手元に用意し、楽天IDを作成しておくことです。また、申込画面で住所や氏名を入力する際は、本人確認書類の記載と完全に一致させる必要があります。旧住所のままの免許証では審査が通らないため、事前に住所変更を済ませておきましょう。

必要な書類と初期設定のポイント

口座開設に必要な本人確認書類は、以下のとおりです。

  • スマホ撮影(eKYC)方式:運転免許証 または 個人番号カード
  • 郵送方式:運転免許証、健康保険証、住民基本台帳カード、在留カードなど

いずれの場合もマイナンバー(個人番号)の登録が必須です。個人番号カードがなくても、通知カードや住民票に記載された個人番号で登録できます。住民票の写しを使う場合は、発行から6ヶ月以内のものが必要です(出典:楽天証券「特定口座等のお申込み手順・本人確認書類」)。

審査完了後に届く仮パスワードで初回ログインし、ログインパスワードの変更・取引暗証番号の設定・個人番号登録を済ませましょう。また、2026年6月以降はパスキー認証の設定も必要になっているため、指示に従って設定してください。

スマホで運転免許証または個人番号カードを撮影するeKYC方式なら、最短翌営業日から取引開始可能です。必要書類を事前に揃え、本人確認書類と完全一致する情報を入力することがスムーズな開設のポイントです。

楽天証券の申し込み状況を確認する方法とキャンセル・申し込み番号の扱い

申し込み状況の確認方法

楽天証券の口座開設を申し込んだ後は、登録したメールアドレスに届く案内メールで進捗を確認できます。審査状況や追加書類の提出依頼があれば、メールで通知されます。また、楽天証券のウェブサイトにログインすれば、口座開設の進捗状況を確認できる画面が用意されています。

申し込み後に音沙汰がない場合は、迷惑メールフォルダに振り分けられていないか確認しましょう。特にGmailなどのフリーメールを使っている場合、楽天証券からのメールが迷惑メールと判定されることがあります。どうしても状況がわからないときは、楽天証券のカスタマーサービスに問い合わせるのが確実です。

申し込みのキャンセル方法

口座開設の申し込みをキャンセルしたい場合は、審査が完了する前であれば対応可能なケースがあります。取引が始まる前に必ず楽天証券のカスタマーサービスへ連絡してください。口座開設が完了して取引可能な状態になった後では、申し込みのキャンセルはできず、通常の解約手続きが必要になります。

解約する場合は、保有している商品をすべて売却・清算し、口座残高をゼロにする必要があります。また、NISA口座を解約する際は、非課税で保有していた商品が課税口座に移されるわけではなく、売却するか他社のNISA口座に移管する必要があります。他社のNISA口座への移管はできず、元の金融機関で非課税保有を続ける形になります。

申し込み番号の扱いと注意点

口座開設の申し込み時には、申し込み番号や受付番号が発行されます。この番号は問い合わせ時に必要になることがあるため、メモやスクリーンショットで控えておきましょう。申し込み完了画面には番号が表示されるので、その場で保存しておくのが確実です。

なお、審査に通過しなかった場合、同じ情報で再申し込みしても結果は変わらない可能性が高いです。審査落ちの理由は開示されませんが、本人確認書類の不備や入力情報の不一致が主な原因です。再申し込みする前に、本人確認書類の住所や氏名が最新かどうか、銀行口座やクレジットカードの名義と完全一致しているかを再確認してください。

申し込み後の状況はメールとウェブサイトで確認できます。キャンセルは審査完了前なら可能ですが、完了後は解約手続きが必要です。申し込み番号は必ず控えておきましょう。

楽天証券をお得に始めるなら?楽天カード・楽天銀行・モッピー連携のポイント

楽天カードでクレカ積立を活用する

楽天証券を最もお得に使う方法が、楽天カードを使った投資信託のクレカ積立です。毎月の積立額に応じて楽天ポイントが自動的に貯まり、月100円から上限10万円まで設定できます。NISAのつみたて投資枠でも利用可能で、つみたて投資枠の月10万円分をすべてクレカ積立にすることもできます(出典:楽天証券「楽天カードクレジット決済」)。

ポイント還元率はカードの種類と投資信託の代行手数料によって異なります。楽天ブラックカードで最大2%、楽天プレミアムカードで1%、楽天ゴールドカードで0.75%または1%、その他の楽天カードで0.5%または1%です(出典:楽天証券「楽天カードクレジット決済のポイント還元率」2026年7月21日更新)。還元率はファンドごとに変わるため、積立前に確認しておきましょう。

楽天銀行との連携でスムーズな入出金

楽天銀行と楽天証券を連携すると、マネーブリッジ機能によって証券取引時に楽天銀行の残高から自動で入出金されます。事前に証券口座へ資金を移す手間が省け、買い注文のタイミングを逃す心配もありません。また、楽天銀行の普通預金金利が優遇されるなどの特典もあります。

楽天銀行口座を持っていない場合は、楽天証券の口座開設と同時に申し込むのが効率的です。どちらも楽天IDで一元管理できるため、残高確認や入出金の管理がシンプルになります。すでに別の銀行を使っている場合でも、楽天証券専用の入出金口座として楽天銀行を開設しておくと便利です。

モッピー経由でポイントをダブル取り

ポイントサイト「モッピー」を経由して楽天証券の口座開設を申し込むと、モッピーポイントと楽天証券のポイントの両方を獲得できる可能性があります。ただし、キャンペーンの内容や条件は随時変更されるため、口座開設前にモッピーの公式サイトで最新情報を確認することが重要です。

モッピー経由での申し込み時は、必ずモッピーのリンクから楽天証券の申し込みページに遷移し、そのまま最後まで申し込みを完了させてください。途中でページを閉じたり、別のブラウザで申し込みを再開したりすると、モッピー経由としてカウントされないことがあります。

連携サービス 主なメリット 条件・注意点
楽天カード 投信積立で0.5%〜2%還元 カード種別・ファンドにより還元率が変動
楽天銀行 自動入出金・金利優遇 マネーブリッジ設定が必要
モッピー 口座開設でポイント獲得の可能性 キャンペーン内容は随時変更

楽天カードのクレカ積立で最大2%還元、楽天銀行のマネーブリッジで入出金を自動化、モッピー経由でポイントのダブル取りを狙うのがお得な始め方です。いずれも最新の条件を公式サイトで確認してから申し込みましょう。

楽天証券で失敗しないための注意点!NISAや手数料で誤解しやすいポイント

NISAの制度条件を正しく理解する

NISAは国が定めた税制上の非課税制度であり、楽天証券独自のサービスではありません。現行NISAの年間投資枠は、つみたて投資枠120万円と成長投資枠240万円の合計最大360万円です。非課税保有限度額は合計1,800万円で、成長投資枠は1,200万円まで。売却した商品の取得価額分は翌年以降に総枠が復活しますが、その年の年間投資枠は復活しません(出典:楽天証券「NISA取引・ルール」)。

また、NISAで損失が発生しても特定口座や一般口座の利益との損益通算や損失の繰越控除はできません。国内株式の配当金を非課税で受け取るには「株式数比例配分方式」の選択が必要で、米国株式の配当金にかかる米国の源泉徴収税はNISAでも非課税になりません。「NISAなら何もしなくても配当金はすべて非課税」という説明は誤りです。

無料と誤解しやすい手数料の実態

国内株式の取引手数料はゼロコースで0円ですが、これは全員に無条件で適用されるわけではありません。ゼロコースの利用にはSOR(Rクロスを含む)への同意が必要で、IFA契約者は別の手数料体系になります(出典:楽天証券「現物取引手数料」)。また、外国株式を取引する場合は、為替手数料が実質的なコストとしてかかります。

投資信託もNISAで取引手数料が無料になる一方、信託報酬や信託財産留保額は商品ごとに別途かかり続けます。信託報酬は保有期間中ずっと発生する運用管理費用で、投資信託を選ぶ際はこのコストも比較検討する必要があります。「NISAならすべて無料」という認識で商品を選ぶと、思わぬコストがかかっていることもあるため注意しましょう。

初心者がつまずきやすい設定と手続き

口座開設時に選択する口座区分は、後から変更できるものとできないものがあるため慎重に選びましょう。確定申告が不要な「特定口座(源泉徴収あり)」は多くの初心者に推奨される選択肢です。一般口座を選ぶと自分で損益計算と確定申告をする必要があり、手間がかかります。

2026年6月から順次必須化されているパスキー認証も、つまずきやすいポイントです。従来のID・パスワードと絵文字認証だけではログインできなくなっているため、スマートフォンやパソコンにパスキーを保存する設定が必要です(出典:楽天証券「パスキー認証の段階的必須化」2026年5月29日)。ログインできないと焦る前に、事前にパスキー認証の設定方法を確認しておきましょう。

NISAは非課税制度であり、損失の損益通算不可や枠復活が翌年以降になる点を理解しておく必要があります。国内株手数料無料にも条件があり、投資信託の信託報酬は別途発生します。口座区分とパスキー認証の設定も忘れずに確認しましょう。