物理SIMからeSIMへの切り替え手順を詳しく解説

切り替え前に知っておくべきポイント

楽天モバイルでは、物理SIMからeSIMへの切り替えは完全無料で行えます。eSIM再発行手数料は0円です。手続きはすべてオンラインで完結し、配送を待つ必要もありません。ただし、切り替えにはワンタイムパスワードのSMS受信が必要なため、手続きが完了するまで現在の物理SIMを端末から抜かないでください。事前に抜いてしまうと認証ができず、手続きが中断されます。

(出典:楽天モバイル「SIMカードやeSIMの交換・再発行はどこから手続きできますか?」)

具体的な切り替え手順

手続きはRakuten LinkアプリまたはWeb版my 楽天モバイルから行います。2026年8月5日にアプリ版「my 楽天モバイル」は提供終了し、契約管理機能はRakuten Linkアプリへ統合されました。基本的な流れは以下のとおりです。

  1. 物理SIMを挿入した状態でRakuten Linkアプリにログインする
  2. 「契約プラン」から「SIMカード再発行の申込」を選択する
  3. 再発行理由で「その他SIMカード」、SIMタイプで「eSIM」を選ぶ(「紛失・盗難」を選ぶと回線が一時停止されるので注意)
  4. SMSで届くワンタイムパスワードを入力して認証する
  5. 申請内容を確認して「確定」する
  6. eSIMプロファイルのダウンロード用メールを受信後、Wi-Fi環境下で開通手続きを行う
  7. Wi-Fiをオフにし、アンテナ表示が「4G」または「5G」になることを確認する

(出典:楽天モバイル「SIMカードやeSIMの交換・再発行後、どうすればよいですか?」)

開通時に発生しやすいトラブルと対処法

eSIMプロファイルのダウンロードにはWi-Fi環境が必須です。モバイルデータ通信ではダウンロードできないため、自宅やカフェなど安定したWi-Fiに接続してから開通手続きを始めてください。また、手続き完了後に「通信事業者設定の更新」というポップアップが表示された場合は、必ず「更新」をタップします。これをスキップすると、通信や通話が正常に機能しないことがあります。切り替え直後は通信が数分から数十分ほど不安定になる場合がありますが、しばらく待ってから再起動すると改善することがほとんどです。

eSIM切り替えは無料でオンライン完結。必ずWi-Fi環境下で開通し、旧SIMは認証が終わるまで抜かないこと。

eSIMと物理SIMのデュアルSIM設定方法と注意点

デュアルSIMの基本と対応端末

デュアルSIMとは、1台のスマートフォンに2つの回線を登録して同時に待受できる機能です。楽天モバイルでは、「nano SIM+eSIM」または「eSIM+eSIM」の組み合わせでデュアルSIMを利用できます。iPhoneの場合はiPhone XS/XR以降のモデルが対応しており、iPhone 13以降はeSIMを2つ同時に有効化できます。Android端末は機種によって対応状況が異なるため、楽天モバイル公式サイトの対応機種一覧で確認が必要です。なお、同時にデータ通信できる回線は1本のみです。通話の待受は2回線とも可能ですが、データ通信は設定で選択したどちらか1回線に限られます。

(出典:楽天モバイル「楽天モバイル販売のデュアルSIM対応端末」)

iPhoneでのデュアルSIM設定手順

他社回線を使用中のiPhoneに楽天モバイルeSIMを追加する場合、まず端末の電源を切り、他社の物理SIMを挿入します。電源を入れた後、「設定」→「モバイル通信」から「eSIMを追加」を選択し、画面の案内に従ってプロファイルをダウンロードします。設定完了後、「モバイル通信プランの名前」画面で回線名を「メイン」と「楽天」など区別しやすい名前に変更しておくと便利です。「デフォルトの音声回線」と「モバイルデータ通信」に使用する回線をそれぞれ指定すれば設定完了です。iOSの「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオンにすると、電波状況に応じてデータ通信回線を自動で切り替えることも可能です。

(出典:楽天モバイル「他社回線のiPhoneにデュアルSIMで楽天最強プランを追加できますか?」)

デュアルeSIM設定時の重要な注意点

eSIMを2つ同時に使うデュアルeSIMの場合は、1回線目と2回線目を異なるeSIM登録先(SIM1とSIM2)にダウンロードする必要があります。誤って同じ登録先に両方のプロファイルをダウンロードしてしまった場合は、eSIMの再発行が必要になります。また、デュアルSIM環境ではデータ通信をどちらの回線で行うか設定できますが、2回線同時に高速通信することはできません。「2回線使えば通信速度が2倍になる」といった認識は誤りです。料金面では2回線分の月額料金がかかる点も理解しておきましょう。

デュアルSIMのデータ通信は1回線のみ。eSIM2枚構成では異なる登録先にダウンロードすること。2回線分の月額料金が発生する点に注意。

楽天モバイルでAPN設定が必要なケースと設定値

APN設定が必要な端末・不要な端末

APN(Access Point Name)とは、スマホがインターネットに接続するための中継地点を指定する設定項目です。楽天回線対応製品を使用する場合は、初期設定時にAPN設定は不要で、自動的に正しい値が適用されます。iPhoneの場合は、楽天モバイル、Y!mobile、UQ mobile、IIJmio、LINE Mobile、mineoで使っていた端末なら、APN設定は不要ですが、APN構成プロファイルがインストールされている場合は削除が必要です。docomo、au、SoftBankで使用していたiPhoneはAPNプロファイルの削除も不要です。一方、楽天回線対応製品以外のAndroid端末を使用する場合はAPNの手動設定が必須です。動作保証対象外となるため、サポートも受けられない点に注意してください。

(出典:楽天モバイル「他社で使用中の製品にAPN設定は必要ですか?」)

楽天モバイルのAPN設定値

APNの手動設定が必要な端末では、以下の値を正確に入力します。設定画面は端末によって「モバイルネットワーク」や「アクセスポイント名」など名称が異なりますが、入力する内容は共通です。

項目 設定値
APN名 楽天モバイル(任意の名前で可)
アクセスポイント名(APN) rakuten.jp
MCC 440
MNC 11
APNタイプ default,supl(テザリング時はdunを追加)
APNプロトコル IPv4/IPv6
APNローミングプロトコル IPv4/IPv6

特にAPNタイプは「default,supl」の2つをカンマ区切りで入力します。テザリングを利用する場合は「default,supl,dun」と3つ指定してください。APNプロトコルとAPNローミングプロトコルはいずれも「IPv4/IPv6」が正しい値です。

(出典:楽天モバイル「他社で使用中の製品にAPN設定は必要ですか?」)

APN設定後の確認とトラブルシューティング

APNを手動設定した後は、正しくインターネットに接続できるか必ず確認しましょう。Wi-Fiをオフにした状態でWebサイトが表示されるか、アプリが動作するかをテストします。接続できない場合は、入力値に誤字や余分なスペースがないか再確認してください。iPhoneで以前に楽天モバイル、Y!mobile、UQ mobile、IIJmio、LINE Mobile、mineoを利用していた場合は、「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」から古いAPN構成プロファイルを削除します。docomo、au、SoftBankからの移行ではプロファイル削除は不要です。iPadの場合は「設定」→「モバイル通信」→「APN設定」から「rakuten.jp」を入力します。

楽天回線対応製品とiPhoneはAPN設定不要。Androidの非対応端末ではAPN「rakuten.jp」の手動入力が必要。iPhoneの古い構成プロファイルは削除する。

機種変更時にeSIMを移行する方法と注意点

iPhone同士の機種変更で使えるクイック転送

iPhone同士の機種変更では、eSIMクイック転送機能を使えばSIM再発行なしでeSIMを移行できる場合があります。この機能はiOS標準の移行アシスタントの一部で、新旧両方のiPhoneを近くに置き、画面の案内に従って操作するだけでeSIMが引き継がれます。クイック転送を利用するには、旧iPhoneがWi-Fiまたはモバイルデータ通信に接続されていること、Bluetoothがオンになっていること、両方のiPhoneのiOSが最新バージョンであることなどが条件です。うまく動作しない場合や、途中でエラーが発生した場合は、通常のSIM再発行手続きに切り替える必要があります。

(出典:楽天モバイル「iPhoneの機種変更方法」)

Android間や異なるOS間の機種変更

AndroidからAndroidへの機種変更、またはAndroidからiPhoneへの移行では、eSIMクイック転送は利用できず、SIM再発行が必要です。手続きはRakuten LinkアプリまたはWeb版my 楽天モバイルから行います。「契約プラン」→「SIMカード再発行の申込」を選び、新しいSIMタイプを選択します。eSIMからeSIMへの再発行は無料ですが、eSIMから物理SIMへ変更する場合はSIMカード再発行手数料として3,300円(税込)がかかります。再発行時には旧端末でワンタイムパスワードのSMSを受信する必要があるため、旧端末が手元にある状態で手続きを始めてください。

(出典:楽天モバイル「SIMカードやeSIMの交換・再発行はどこから手続きできますか?」)

機種変更後に発生しがちな問題と対処法

新しい端末でeSIMを開通した後、通信ができない、通話ができないといったトラブルが発生することがあります。まずは端末を再起動してみてください。iPhoneの場合は「設定」→「一般」→「情報」を開き、「通信事業者設定の更新」が表示されたら必ず更新します。また、機種変更後はRakuten Linkアプリを再インストールし、ログインし直すことで通話機能が正常に動作するようになります。旧端末のeSIMプロファイルは、新端末での開通が確認できてから削除しても問題ありません。万が一、新端末で開通できないまま旧端末のプロファイルを削除してしまうと、再発行手続きが煩雑になるため注意しましょう。

iPhone同士はクイック転送で再発行不要。Android間やOSをまたぐ機種変更はSIM再発行が必要。eSIM再発行は無料、物理SIMへの変更は3,300円(税込)。旧端末は手続き完了までプロファイルを残しておく。

Rakuten Linkへの統合後も使える契約管理の基本

my 楽天モバイルアプリ終了とRakuten Linkへの統合

2026年8月5日をもって、アプリ版「my 楽天モバイル」の提供は終了しました。これまでアプリで行っていた契約内容の確認、SIM再発行、各種手続きは、Rakuten Linkアプリに統合されています。Rakuten Linkアプリを最新バージョンにアップデートすると、通話・メッセージ機能に加えて契約管理メニューが表示されます。なお、Web版my 楽天モバイルは引き続き利用可能なため、アプリの操作に不慣れな場合や端末のOSが古くアプリが使えない場合は、ブラウザから手続きできます。

(出典:楽天モバイル「my 楽天モバイルアプリのRakuten Linkアプリへの統合に関するご案内」)

Rakuten Linkでできる契約管理の主要機能

統合後のRakuten Linkアプリでは、以下のような契約管理が可能です。

  • 月々のデータ利用量や料金の確認
  • 請求書の表示と支払い方法の変更
  • SIMカードやeSIMの再発行手続き
  • オプションサービスの申し込み・解約
  • 契約者情報の変更
  • 故障・修理の受付

操作の起点はアプリ下部の「契約プラン」タブです。従来のmy 楽天モバイルアプリとほぼ同じ操作感で利用できるよう設計されていますが、メニューの配置や名称が一部変更されているため、慣れるまでは戸惑うかもしれません。契約管理と通話機能が1つのアプリに集約されたことで、アプリの切り替えが不要になった点は利便性が向上しています。

古い端末を使っている場合の注意点

Rakuten Linkアプリは2026年7月以降、Android 9以下およびiOS 15以下の端末では利用できなくなりました。該当する古いOSの端末をお使いの場合、アプリが起動しない、またはアップデートできないため、契約管理機能にアクセスできなくなります。この場合の代替手段として、PCやタブレットのブラウザからWeb版my 楽天モバイルにアクセスしてください。ログインには楽天会員IDとパスワードが必要です。また、Rakuten Linkが使えないと国内通話無料の特典も受けられなくなるため、OSのアップデートが不可能な端末は買い替えの検討をおすすめします。

(出典:楽天モバイル「my 楽天モバイルアプリのRakuten Linkアプリへの統合に関するご案内」)

2026年8月以降、契約管理はRakuten Linkアプリで行う。Android 9以下・iOS 15以下はアプリ非対応のためWeb版を利用する。通話無料特典もRakuten Linkの利用が条件。