楽天銀行の外貨預金とは?仕組みと基本情報

外貨預金の基本的な仕組み

楽天銀行の外貨預金とは、日本円を米ドルやユーロなどの外国通貨に交換して預け入れ、利息を受け取ったり為替差益を狙ったりする金融商品です。取り扱っている通貨はアメリカドル、ユーロ、オーストラリアドル、イギリスポンド、ニュージーランドドル、南アフリカランド、メキシコペソ、中国人民元の全8通貨です。

外貨預金には、随時預け入れや払い戻しができる「外貨普通預金」と、一定期間預け入れる「外貨定期預金」の2種類があります。外貨定期預金を利用するには、あらかじめ取引希望通貨の外貨普通預金口座を開設しておく必要があります。(出典:楽天銀行「外貨普通預金 商品詳細説明書」「外貨定期預金 商品詳細説明書」)

外貨預金を始める前に知っておくべきこと

外貨預金は円預金とはまったく異なるリスクを持っています。まず、預け入れ時と払い戻し時の両方で為替手数料(為替コスト)がかかるため、為替レートがまったく変動しなくても、往復分のコストにより円ベースでは元本割れする可能性があります。

また、外貨預金は預金保険制度の対象外であり、金融機関が破綻した場合でも保護されません。さらに、外貨預金を利用できるのは満20歳以上の個人で、すでに楽天銀行の円普通預金口座を持っていることが条件です。(出典:楽天銀行「外貨普通預金 商品詳細説明書」、預金保険機構「預金保険制度の基礎知識」)

メキシコペソと新興国通貨の特別な注意点

8通貨のうち、メキシコペソは新規の預け入れを停止しています。2012年3月19日以降、新たにメキシコペソで外貨定期預金を始めることはできません。すでに保有しているメキシコペソ建ての預金は、満期または払い戻しまで継続可能ですが、新規預入の再開時期は未定です。

また、南アフリカランド、メキシコペソ、中国人民元は新興国通貨(エマージング通貨)に分類され、カントリーリスクが先進国通貨より高い点に注意が必要です。市場の流動性が低下した場合、円貨への払い戻しに応じられなくなる可能性もあります。(出典:楽天銀行「外貨定期預金 商品詳細説明書」)

要点:外貨預金は全8通貨を取り扱うが、預金保険の対象外で為替コストが往復かかる。メキシコペソは新規預入停止中。新興国通貨はカントリーリスクが高い。

楽天銀行の外貨普通預金・定期預金の金利と為替コスト

外貨普通預金と定期預金の金利の違い

外貨普通預金の金利は変動金利で、市場金利の動向に応じて毎日変わる仕組みです。利息は各四半期(2月・5月・8月・11月)の最終銀行営業日に、預け入れた通貨のまま支払われます。

一方、外貨定期預金の金利は預入時の金利が満期日まで固定されます。預入期間は7日、14日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年から選べますが、南アフリカランド、メキシコペソ、中国人民元には2年ものの期間はありません。金利は通貨や預入金額、期間によって異なり、日々の金利は楽天銀行の公式金利一覧ページで確認してください。(出典:楽天銀行「外貨普通預金 商品詳細説明書」「外貨定期預金 商品詳細説明書」)

為替コストの具体的な目安

円から外貨に交換する際、または外貨から円に戻す際にかかる為替コスト(片道)は、通貨によって以下のように異なります。

通貨 為替コスト(片道・目安)
アメリカドル 1ドルあたり25銭(0.25円)
ユーロ 1ユーロあたり25銭
オーストラリアドル 1豪ドルあたり45銭
イギリスポンド 1ポンドあたり45銭
ニュージーランドドル 1NZドルあたり45銭
南アフリカランド 1ランドあたり30銭
メキシコペソ 1ペソあたり20銭
中国人民元 1元あたり20銭

為替コストは預入時と払戻時の両方でかかるため、往復でこの倍のコストが発生します。たとえば1ドル=150円のときに1万ドルを預ける場合、往復で約5,000円のコストがかかる計算です。なお、為替コストは外国為替相場の変動等により変更されることがあり、キャンペーン期間中はより低い為替コストが適用される場合もあります。(出典:楽天銀行「外貨普通預金 商品詳細説明書」)

最低預入額と預入上限額

外貨普通預金の最低預入額は1通貨単位以上(例:米ドルなら1ドル以上)で、1取引あたりの預入上限額は10万通貨単位以下です。ただし、南アフリカランド、メキシコペソ、中国人民元は100万通貨単位以下となります。

外貨定期預金の最低預入額は通貨や期間によって異なり、変更されることもあるため、必ず公式金利一覧ページで最新の金額を確認してください。(出典:楽天銀行「外貨普通預金 商品詳細説明書」)

要点:普通預金は変動金利、定期預金は固定金利。為替コストは往復でかかり、通貨ごとに異なる。最低預入額は公式ページで要確認。

楽天銀行の外貨預金を解約する方法と中途解約の注意点

外貨普通預金の払い戻し方法

外貨普通預金の払い戻しは、外貨から日本円に交換して円普通預金口座に入金する方法でのみ可能です。外貨現金を引き出すことはできません。払い戻しは楽天銀行のWebサイトまたはスマートフォンアプリから24時間365日手続きできます。

外貨定期預金から外貨普通預金への振替には為替コストがかからないため、満期時に外貨のまま持ち続けたい場合は、外貨普通預金に振り替えることも選択肢のひとつです。(出典:楽天銀行「外貨普通預金 商品詳細説明書」)

外貨定期預金の中途解約とペナルティ

楽天銀行の外貨定期預金は中途解約が可能ですが、大きなペナルティがあります。中途解約した場合、適用される金利は約定金利の10%(小数点以下第3位切り捨て)となり、これが預入日にさかのぼって適用されます。

たとえば年利3%の定期預金を中途解約すると、年利0.3%で再計算されるため、受け取れる利息は当初の予定より大幅に少なくなります。中途解約にはワンタイム認証用メールアドレスの事前設定が必要です。(出典:楽天銀行「外貨定期預金 商品詳細説明書」)

満期時の自動継続と3つの選択肢

外貨定期預金の満期時の扱いには、3つの選択肢があります。

  • 元利自動継続:元本と利息を合わせて同じ期間の定期預金に自動継続
  • 元金自動継続:元本のみを自動継続し、利息は外貨普通預金へ入金
  • 満期自動解約:元本と利息を外貨普通預金に振り替え

円普通預金から直接預け入れた外貨定期預金は満期自動解約のみの取り扱いとなります。また、2年ものの定期預金も常に満期自動解約のみです。積立購入で新規設定する場合は、元利自動継続か元金自動継続しか選べず、7日ものと14日ものは積立では設定できません。(出典:楽天銀行「外貨定期預金 商品詳細説明書」)

要点:中途解約すると金利は約定金利の10%に大幅減額。満期時の自動継続方法は3種類あり、預入方法によって選択肢が制限される。

楽天銀行の外貨預金を始めるときに知っておきたい税金と預金保険の対象外

外貨預金の利息にかかる税金

外貨預金の利息は利子所得として源泉分離課税の対象です。個人の場合、税率は国税15.315%と地方税5%の合計20.315%です。この0.315%は復興特別所得税です。利息を受け取る時点で自動的に税金が差し引かれるため、通常は確定申告の必要はありません。

ただし、外貨預金の利息はマル優(少額貯蓄非課税制度)の対象外です。円預金と異なり非課税枠を使えない点に注意してください。(出典:楽天銀行「外貨普通預金 商品詳細説明書」)

為替差益と確定申告

外貨預金を円に戻したときに生じた為替差益は、雑所得として総合課税の対象になります。給与所得がある方の場合、為替差益を含む給与所得以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。

為替差損が発生した場合は、他の雑所得の黒字と相殺できますが、給与所得など他の所得区分とは損益通算できない点に注意してください。税務上の判断に迷う場合は、必ず税理士などの専門家に相談することをおすすめします。(出典:楽天銀行「外貨普通預金 商品詳細説明書」)

預金保険制度は対象外

日本の預金保険制度は、1金融機関につき預金者1人あたり元本1,000万円までと破綻日までの利息等を保護する制度ですが、これは円預金に限った話です。外貨預金(外貨普通預金・外貨定期預金)は預金保険制度の対象外です。

楽天銀行が万が一破綻した場合、外貨預金は保護されません。金利の高さだけで選ぶのではなく、こうしたリスクも理解したうえで預け入れを検討してください。(出典:預金保険機構「預金保険制度の基礎知識」、楽天銀行「外貨普通預金 商品詳細説明書」)

要点:利息には20.315%の源泉分離課税。為替差益は雑所得で20万円超なら確定申告が必要。外貨預金は預金保険の対象外で破綻時に保護されない。

外国人が楽天銀行で口座開設する方法と必要書類

口座開設の基本条件と対象者

外国人が楽天銀行で口座を開設するには、日本の「居住者」であることが大前提です。日本に居住していない非居住者は口座を開設できません。

また、申込時点で18歳以上であること、個人での申込であることも条件です。日本国籍を持つ方は英語の申込フォームではなく、日本語の申込フォームから手続きしてください。外国政府や国際機関で公務に従事している方も口座開設の対象外となります。(出典:楽天銀行「Account Opening」)

必要な本人確認書類と注意点

口座開設に必要な本人確認書類は以下のとおりです。

  • 在留カードまたは特別永住者証明書(必須)
  • マイナンバーカード、運転免許証、住民基本台帳カードなどの追加書類

提出方法はスマートフォンアプリでの撮影提出または郵送です。申込から1ヶ月以内に本人確認書類が届かない場合、口座開設申請がキャンセルされることがあります。

また、在留カードの発行から6ヶ月未満の方は、日本滞在が6ヶ月を超えたことの証明、または日本で就労している証明(健康保険証など)が追加で必要な場合があります。(出典:楽天銀行「Account Opening」)

口座開設後の注意点

口座開設申込が完了しても、その後のサービス提供言語は日本語のみとなります。カスタマーサポートも日本語での対応となるため、日本語での問い合わせが難しい方は注意が必要です。

口座開設の流れは、①オンライン申込 → ②本人確認書類の提出 → ③キャッシュカード受領後の初期設定の3ステップで完了します。一部のサービスは外国人利用者が利用できない場合があることも明示されています。(出典:楽天銀行「Account Opening」)

要点:口座開設には在留カードが必要で、日本居住者であることが条件。申込後のサービスは日本語のみ。在留カード発行6ヶ月未満は追加書類が必要な場合あり。